「EDかもしれない」と思ったとき、最初に悩むのが「どこに行けばいいのか」という問題だ。
・原因をしっかり調べたい → 泌尿器科 ・まず薬を試してみたい、忙しい → オンラインクリニック ・生活習慣病で通院中 → かかりつけ内科に相談
結論から言うと、基本は泌尿器科が専門科だが、基礎疾患が少なく軽度〜中等度のEDであればオンラインクリニックで問診から処方まで完結できる。この記事では、それぞれの受診先の特徴と自分に合った選び方を薬剤師目線で解説する。
EDを診てもらえる受診先
EDを診療できる主な受診先は以下の3つだ。
| 受診先 | 専門性 | 受診のしやすさ | 検査の充実度 |
|---|---|---|---|
| 泌尿器科 | 高い(専門科) | やや低い(予約・通院が必要) | 高い |
| オンラインクリニック(ED専門) | 比較的高い(問診中心) | 高い(スマホで完結) | 低い(問診のみ) |
| 内科・かかりつけ医 | 疾患管理に強い | 中程度 | 低い |
それぞれのメリット・デメリットを簡潔に整理する。
泌尿器科:根本的な原因(疾患)を調べられる。一方で予約・通院のハードルがある。
オンラインクリニック:誰にも会わずにスマホで即日処方が可能。一方で精密な身体検査はできない。
内科・かかりつけ医:基礎疾患で通院中の場合は相談しやすい。ED専門の問診・検査は期待しにくい。
泌尿器科:専門性が高く、検査・原因究明に強い
泌尿器科はEDを含む男性生殖器・泌尿器全般の専門科だ。器質的なED(血管・神経・ホルモンなど身体的な原因によるED)が疑われる場合は泌尿器科での受診が推奨される。特に急激なEDの悪化・排尿症状・血尿・陰茎や睾丸の痛みがある場合は、オンラインクリニックではなく泌尿器科を最初の受診先にしてほしい。
泌尿器科での診察の流れ
問診(症状・既往歴・服薬中の薬の確認)→ 必要に応じて血液検査(テストステロン・血糖値・脂質など)・尿検査・超音波検査などが行われる。
原因が特定できれば、ED治療薬の処方に加えて基礎疾患の管理も同時に行える点が強みだ。
泌尿器科が向いている人
・頻尿・残尿感・排尿困難など泌尿器症状を伴う ・糖尿病・高血圧・心疾患など基礎疾患がある ・ED治療薬を試したが効果が出なかった ・テストステロン低下(LOH症候群)が疑われる ・前立腺がんの治療後にEDが起きた
泌尿器科の費用について
ED治療目的のみで受診する場合、診察料も多くの場合自費(10割)になる。費用の詳細は「ED治療にかかる費用の相場」を参照してほしい。
オンラインクリニック:受診のハードルが低く、ジェネリックも安価
オンラインクリニックはスマホ中心で受診から処方まで完結できるため、対面受診のハードルを感じる人に選ばれやすい。ED専門のオンラインクリニックでは、医師による問診のうえでED治療薬が処方される。
オンラインクリニックでの診察の流れ
問診フォームの入力(症状・既往歴・服薬中の薬) → 医師のオンライン診察(テキストまたはビデオ) → 処方箋発行 → 薬が自宅に配送される。最短当日〜翌日に届くクリニックが多い。
オンラインクリニックが向いている人
・対面受診のハードルが高く、まず薬を試してみたい ・仕事が忙しく通院時間を取りにくい ・軽度〜中等度のEDで基礎疾患が少ない ・以前に泌尿器科でED治療薬を処方された経験がある ・20〜30代に多い心因性ED(ストレス・緊張・プレッシャーが原因)で、まず薬を試してみたい
オンラインクリニックの注意点
・急激にEDが悪化した ・排尿に関する症状(頻尿・血尿・残尿感など)がある ・睾丸・陰茎に痛みや違和感がある ・服用方法を見直しても効果が乏しい
内科・かかりつけ医:状況次第で選択肢になる
内科医がED治療薬を処方することは可能だが、すべての内科がED診療に対応しているわけではない。
高血圧・糖尿病・脂質異常症など、EDと関連する基礎疾患でかかりつけ医がいる場合は、ついでに相談することで処方してもらえるケースがある。ただしED専門の問診・検査は期待しにくいため、症状が複雑な場合は泌尿器科への紹介を求めるのが適切だ。
受診先の選び方まとめ
【こんな人はオンラインクリニックへ】 ・まず薬を試してみたい、対面が不安 ・仕事が忙しく通院時間が取れない ・基礎疾患が少なく軽度〜中等度のED ・心因性EDで手軽に相談したい
【こんな人は内科・かかりつけ医へ】 ・糖尿病・高血圧など基礎疾患で通院中で、ついでに相談したい
受診前に準備しておくこと
どの受診先を選ぶ場合も、以下を事前に整理しておくと診察がスムーズだ。
- 現在服用中の薬とその病名(お薬手帳があれば必ず持参または問診票に正確に記載)
- EDの症状がいつ頃から始まったか・突然始まったか徐々に悪化したか
- 勃起が全くできないのか、維持できないのか
- 夜間・朝の勃起(朝立ち)の有無
ED診療でよく聞かれること
受診前に「何を聞かれるか不安」という人も多い。実際のED診療で確認される主な内容は以下の通りだ。
基本的には問診中心で進む。いきなり身体検査や恥ずかしい処置が行われるケースは多くない。泌尿器科でも、初診時は問診と血液検査・尿検査程度で終わることが多い。
オンラインクリニックの比較
DMM・レバクリ・イースト駅前クリニックの料金・処方速度・処方内容の比較は「EDオンラインクリニック比較」にまとめている。
・EDの専門科は泌尿器科。器質的な原因や精密検査が必要な場合は泌尿器科が推奨される ・基礎疾患が少なく軽度〜中等度のEDであれば、オンラインクリニックで問診から処方まで完結できる ・内科・かかりつけ医も選択肢になるが、ED専門の検査は期待しにくい ・受診前に服薬中の薬を確認しておくことは安全な処方のために必須
よくある質問
Q. EDは何科に行けばいいか?
泌尿器科が専門科として最も適しているが、オンラインクリニック(ED専門)でも問診から処方まで完結する。受診のハードルを下げたい人や忙しい人にはオンラインクリニックが選ばれやすい。
Q. 内科やかかりつけ医でもED治療薬を処方してもらえるか?
内科医がED治療薬を処方することは可能だが、すべての内科がED診療に対応しているわけではない。まずは電話で確認してから受診することが推奨される。
Q. オンラインクリニックと泌尿器科ではどちらがいいか?
軽度〜中等度のEDで基礎疾患が少ない場合はオンラインクリニックでも十分対応できる。器質的な原因が疑われる場合や排尿障害などを伴う場合は泌尿器科での検査が推奨される。
Q. 泌尿器科の受診は恥ずかしいか?
泌尿器科はEDを含む男性生殖器・泌尿器の専門科であり、担当医にとってEDは日常診療のひとつだ。どうしても対面が不安な場合はオンラインクリニックから始める選択肢もある。
Q. オンラインクリニックで処方された薬は本物か?
国内の正規オンラインクリニックで処方される薬は国内流通の正規品だ。医師の問診を経て処方されるため安全性が担保されている。
Q. EDで受診する前に準備することはあるか?
現在服用中の薬と病名・症状の経過を整理しておくと診察がスムーズだ。お薬手帳があれば持参するか問診票に正確に記載してほしい。特に硝酸剤・降圧薬・前立腺肥大の薬は必ず申告すること。
Q. EDだけで泌尿器科に行っても大丈夫か?
EDは泌尿器科の日常診療のひとつだ。ED目的だけで受診する人も珍しくなく、必要以上に気にしなくていい。どうしても対面が不安な場合はオンラインクリニックから始める選択肢もある。